2007年09月23日
4つの礎
4つの礎
コーアクティブ・コーチングは、「4つの礎」と呼ばれる、以下のような考え方を土台としています。
1.クライアントは、もともと完全な存在であり、自ら答えを見つける力を持っている
2.クライアントの人生全体を取り扱う
3.クライアントが主題を決める
4.クライアントと意図的な協働関係を築く
クライアントが答えをもっている
コーアクティブ・コーチングにおけるもっとも基本的な考え方は、クライアントが答えをもっている、もしくは答えを見つけることができるというものです。クライアントは決して人間として何か間違っていたり、欠けていたりするわけではなく、したがって彼らを「治す」必要はまったくないということです。確かに、クライアント自身が自分の答えを持っていないと信じ、自分でその答えを探す代わりに出来合いの答えを他人から手に入れたいと思うこともあるでしょう。しかし、そのようなことをしても、結局はまったくクライアントの役にたたないことの方が多いのです。そこで、コーアクティブ・コーチングでは、クライアントは必ず答えを持っていると信じることから始めます。コーチがクライアントに与えることができるのは答えではなく、問いなのです。コーチが問いかける問いによって、クライアントが自らの内側を探りさえすれば、実は自分が思っている以上に自分のことをよく知っていることに気づくはずです。それだけではなく、クライアントは自分が本当は何を望んでいるのか、何が自分のやる気を引き出し、何がやる気をなくさせるのか、どんな人生を生き、何を実現したいと思っているのか、また何を恐れ、どこで自分を抑えてしまっているのかといったことについても全てすでに知っていることに気づくことでしょう。もしかしたら、コーチから問いを投げかけられるまでは考えたこともなかった答えもあるかもしれませんが、答え自体はもともとクライアントの中にあったのです。だからこそ、コーチの役割りは、答えを与えることではなく、問いを投げかけることにあるのです。というのも、人は慨して、自ら答えを発見した時ほど強い意慾を感じ、自ら行動を起こそうとするものだからです。
クライアントの人生全体を取り扱う
日常生活において、私たちは何をするのか、あるいはしないといった意思決定を無数に行っています。そして、それらの意識決定は、それがたとえどんなにつまらないものに見えても、私たちが充実した人生を送るか否か(充実感を高める)ということを大きく左右します。また、それらの決定は、私たちがバランスのとれた人生に近づくか否か(バランスをとる)、それから私たちが人生という流れの今をより深く味わうのか否か(今を味わう)、ということにも大きな影響を与えます。コーアクティブ・コーチングでは、これら「3つの方向性」、すなわちクライアントの充実感を高める、バランスをとる、そして今を味わうことに焦点を当ててコーチングを実施していきます。クライアントが主題を決める
コーアクティブ・コーチングでは、何について話すのか、その主題を決めるのはコーチではなくクライアントです。これはコーアクティブ・コーチングのもっとも重要な特徴の1つです。この関係においては、まず何よりもクライアントが望む成果を得ることにすべての焦点が当てられるのです。ここでコーチの役割りは、クライアントが自ら設定した主題から逸れないようにサポートすることです。というのも、クライアントはつい目先の人生に気をとられ、主題を見失ってしまうことがよくあるからです。このように、コーチがクライアントの主題を尊重することは、コーアクティブ・コーチングにおける主要な概念の1つであります。こうした関係は、例えばコンサルティングにおける関係とは異なります。コンサルティングでは、通常、ある特定の領域で専門知識を持ったコンサルタントが主題を設定します。一方、コーアクティブ・コーチングでは、コーチが持つ専門性とは、コーチングで何を話すかよりも、どうコーチングするかと言うプロセスにあると言えるでしょう。コーチの役割りは、あくまでもクライアントが自らの夢や欲求、あるいは願望を明確にし、それに沿った目標や結果をえられるよう側面から支援することにあるのです。
クライアントと意図的な協力関係を築く
コーアクティブ・コーチングにおいて、よい結果が得られるかどうかは、コーチ1人によるものではなく、コーチとクライアントという2人の関係にかかっています。コーチとクライアントは、互いに協力し、クライアントが求めるものを手に入れるための協働関係を築くのです。したがって、どのようにコーチングしてほしいかをあらかじめクライアントがコーチに伝えておくことも重要なことです。コーアクティブ・コーチングでは、クライアントを出来合いのプログラムにあてはめようとするようなことは決してしません。むしろ、クライアントは自分に合ったやり方でコーチングが受けられるよう、自ら積極的に関わりながら、独自の関係をコーチとともに築きあげていく必要があるのです。
このように、コーチとクライアントが意図的に協働関係を築き上げる責任は、どちらか片方ではなく、双方にあると言えます。この過程を通じて、おそらくクライアントはコーチとどのような関係を築くかは自分次第であり、ひいては自分の人生をどう変えるかもすべて自分次第であることにきづくことでしょう。
Posted by 黒岩直貴 at
07:00
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